興部町

 

オホーツク海

オホ-ツク海っちゅう海、知ってるべか。あの流氷あるっしょ、それで知られてる海だわ。

興部町はさ、その流氷がたどり着く「流氷街道」と呼ばれてるオホーツク海沿岸の、ちょうどまん中辺りかな、そこらへんにあるのさ。


オホーツク海は、シベリアのアム-ル川からいっぱい真水が流れ込むからさ、海面近くに塩分の薄い層ができるんだわ。塩分の薄い海水は凍りやすいべ、ほんで流氷さ成長するんだわ。その遠い北の海で生まれた氷がさ、豊富なプランクトンを運んできてくれるっしょ、んだから毛ガニ・サケ・マス・ホタテなんかの海の幸が豊かなんだって。

海ってさ、波の音をがザバーンとか想像したりするべ?流氷が海岸までビッチャリ着いちゃうと、陸と海との境界を取り去っちゃって、そんな波の音も聞こえなくなるのさ。シ-ンとそこらは静まりかえるべ、どこまでも真っ白な世界さ。海岸にひとり立ってるのを想像してみな・・・いいっしょ。最近は地球温暖化の影響で、そんな日も少ないんだべ。流氷は気象条件によって生きもののように姿を変えて移動するんだわ。そんな 流氷の様子が,Flashアニメで見る事のできるサイトがあるわ。(流氷サイト

「おこっぺ」

「澤田さん、出身地はどこですか?」「北海道です」「北海道のどこですか?」「『おこっぺ』です」「おこっ?」・・というふうにだいたいの人はを強調して聞き直すべさ。もちろん中には知ってる人もいるけど。地名としては、やっぱり言葉の響きがユニ-クでかわってる部類だべね。でも覚えてもらいやすいっつう利点があるべさ。北海道をツア-で廻ってきて帰ってきた人が「移動の途中、興部町通ったよ」などと言ってくれるんだわぁ。なんせ遠いとこだべさ、そう言ってくれるだけでもうれしいんだわ。

町名の由来はやっぱりアイヌ語だべさ。アイヌ語の「オウコッペ」からだと。

アイヌ民族は文字を使わない民族だべ、だから「興部」はあて字なんだわ。意味はっつうと「ふたつの川の川尻が交わる、合流する所」だそうだ。これにはもうひとつ意味があり「オウコッペ」の「オ」には「陰部」という意味があるらしく(陰部がたがいにくっついている者)つまり「性交している者」という意味になるらしいんだわ。


この町の人口

現在、この町の人口は今は5000人ぐらいだべか。自分がいた頃は、名寄本線(名寄~興部~遠軽)、興浜南線(興部~雄武)もまだあったべさ、その国鉄の職員が住む官舎や雪印乳業の工場があったから1万人ぐらいは住んでいたんだわ。今は人間は少なくなっちゃったけど、牛の数は人口の倍以上もいるんだ。んだから酪農も盛んだべ。アイスクリ-ム・チ-ズ.ヨーグルトなどの乳製品もメチャ美味しいべさ。

帰郷すると必ず行くとこあるんだわ。「ミルクホ-ル」って言ってさノースプレインファームという農場にあるレストランなんだわ。ここは興部高校吹奏楽部の後輩の大黒宏さんが経営してるんだ。食事しながら広大な農場を見渡せるべさ、気持ちいいっしょ。LIVEもたまにやっててさ、自分も以前ここで演奏をした事があるんだわ。全部、木でできてるべさ、やあいい響きのするところだったなあ、気持ちよく演奏が出来てお客さんも喜んでいたっしょ。

牛乳も美味しかったし、飲むヨーグルトもチーズも、ここで食べるものは全部体に良さそうなものばかりだわ。あまり行く機会も無いと思うけど、ぜったいおすすめだもね。(つづく)


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